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定年退職を機に妻から離婚を言われたが納得できない(61歳男性)

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QUESTION

私は61歳の男性です。昨年会社を定年退職しました。それを機会に「別れてほしい」と妻から言われましたが、妻も、もう60歳、他に好きな男性がいるわけでもないだろうし、理由が分かりません。

先日、妻が妻の友人に宛てた手紙を見つけました。その中には私への不満がたくさん書いてありました。

曰く、「小股でひょこひょこ歩くのが嫌だ」「テレビを見ている時に右足だけ揺するのが嫌だ」「散髪にめったに行かないため白髪が伸びている」「食事をした後ようじを使うのが汚い」「読んだ後の新聞がいつもばらばらになっている」など、どれも小さなつまらないことばかりです。

私はこんな理由で離婚されなければならないのでしょうか? 何とも賦に落ちません。

妻は離婚の意志を変えるつもりはないようです。二人の子供もそれぞれ所帯を持っているので離婚しても構わないような気もしますが、全体的に賦に落ちません。池内先生、私が納得できるように、何か言ってください。よろしくお願いします。

ANSWER

困りましたね。
どちらか一方にだけ理由があり、離婚を言われた側にはその理由が理解できない。…だから、離婚は不幸です。理解できないあなたも辛いでしょうが、理解してもらえない奥さんも気の毒です。
なぜなら、奥様は今まであなたのことをよく「観察」してきています。歩き方や食べ方が気に入らないというのは、あなたのことを無視せずよく見ていたからこそ起こる不満です。あなたは「小さなつまらないこと」とおっしゃいますが、毎日あなたを見ていた奥さんにとっては耐えがたいことだったかもしれません。

奥さんがあなたを見つめたほど、あなたは奥様のことを見てきたでしょうか?

それが一番肝心なことです。あなたは、奥様を見つめることなく、仕事だけを見てきたのではないでしょうか。高度成長期からの日本経済を支えてきたあなたの仕事はたしかに忙しく立派なものだったと思います。仕事が忙しくて家庭を奥様に任せきりだったのも仕方のないことでしょう。

ここで大切なのは、奥さんはあなたが仕事にばかり夢中だったことが不満だとは言っていません。家庭を奥さんに任せきりだったことへの不満も述べてはいません。奥様は「いつも見ていたあなた」への不満を言っているだけです。

「子供が成人しているから離婚しても構わないような気がする」などと消極的なことをおっしゃらず、一度奥様ときちんと向かい合ってみてください。

今まで、彼女はあなたのことを見つめてきましたが、あなたは彼女のことを見ていません。一度、奥様を一人の人間として見つめてあげてはいかがでしょうか。「結婚してから今までのことを一緒に話してみようか」と、きちんと向かい合ってください。

熟年と呼ばれる方々が離婚するのはとても悲しいことです。できれば、お二人で今までの歴史を語り、断ち切ってしまいそうな未来へ繋げていただきたいと思います。

多分自覚されていないでしょうが、あなたのメールの中にはあなた自身のことは書かれていますが奥様がどんな方か書かれていないので彼女のイメージがつかめません。
それが一番の問題だと認識してください。

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